●五番星と音楽の出会い● |
インタビュアー(以下『イ』) 「今回『MUSIC BIBLE JAPAN』が特集を組むのは、独自の音楽理論を開拓するニューウェーブの作曲家、五番星さんです。五番星さん、よろしくお願いします。」 五番星氏(以下『五』) 「あ、あぁ、どうも、こちらこそどうぞよろしくおねがいsくぁwせdrftgyふじこlp;」 イ「あなたと音楽の出会いはいつごろなんですか?」 五「うぅん、そうですね、確か小学一年生の時でしょうか…。鍵盤ハーモニカっていう楽器を学校に買わされたことがきっかけでしたね。」 五「音楽の授業ではもちろんそれを使うんですが、一向に上達しないんですね。最初は鍵盤の上に『ド』『レ』『ミ』…ってちょっとかわいいシールを貼ってやってたんですが、やっぱり見ててかっこ悪いですからね。学年があがるごとに鍵盤の位置をマスターしてシールを剥がす子が多くなってきたんですね。 五「そうするとですよ、必然的にまだ鍵盤をマスターしない五番星の鍵盤ハーモニカのドレミファシールが目立ってくるんですよ。そうすると、うっはwwwあいつまだドレミファすらマスターしてねえwwwっていうレッテルを貼られるんですよね。視線によるレッテルですよ。」 イ「あぁ、それ分かりますねえ(笑)私はピアノの稽古が毎日あったのですぐ剥がせましたが…、この頃から既に音楽に対して独自の視点を持っていたんですね。」 五「うぅん、まぁそうですね。一ヶ月目の授業で感じましたね。音楽が僕にとって宿命のライバルであるということを。すっごく音楽に対して闘志を燃やしてましたね。そしてその後一年くらい色々と試行錯誤を重ねてあるひとつの演奏スタイルを確立したんですね。」 イ「お、それがかの有名なアレですか?」 五「あっと、ご存知でしたか(笑)そうですアレです。エアーハーモニカですね。仲間内ではエアギターの要領でエアハモーって言ったりしてますが(爆)」 イ「あ、でも五番星さん、この雑誌の読者はエアハモー知らないかもしれないですヨ。ちょっとした解説をお願いします!」 五「あぁごめんなさい、そうですね。今、小学生の間ではごく一般的なところまで浸透しつつありますが、僕と同じような視点を持った子がやる、鍵盤ハーモニカの特性を最大限に活かしたプレイスタイルなんですね。ほら、鍵盤ハーモニカって鍵盤押しながら口で息を吹くと音が鳴りますでしょ。だからもう、吹かないんですね。でも鍵盤はそれっぽいところをおさえるんですね。ここがコツですよ。」 五「僕が小学生の時は多分そういうひとつの理論に辿り着いたのは僕くらいしかいないんじゃないかななんて思います。僕のようなエアハーモニストがある程度いないと学芸会も盛り上がらないんじゃないかな(笑)このあたりまでが僕と音楽の出会いですね。」 |
●スランプからの脱却と伝説の称号● |
イ「音楽と出会って一年でひとつのスタイルを確立した五番星さんですが、一時期スランプに陥ったとお聞きしましたが…」 五「ええ、ありました。あれは確か小学三年生の頃だった気がします。鍵盤ハーモニカを大成させた僕を待ち受けていたのはリコーダーの授業だったんですね。それでリコーダーを吹いてみれば、案外すんなりと吹けちゃって(笑)その為、自分らしい視点でリコーダーを研究することができなかったんですね。普通にリコーダー吹いちゃってるんですよ(笑)この頃は一番のスランプだったなぁ…。」 イ「ああ、その頃だったんですか。音楽と出会いたった一年でひとつの頂点に辿り着いたんですからね。じゃあ、当時の音楽の成績はどんな感じだったんですか?」 五「うぅん、そうですね、おおむね良かったように記憶してますね。でも型にとらわれた音楽で良い成績を取る事は僕にとって本意ではなかったのですが…。」 イ「と言うことは、エアリコーダーなんてものには五番星さんをしても到達する事はできなかったんですか。」 五「いえいえ、もちろんエアリコーディストとして最前線での活躍もしましたね。小学生の頃はまだその技法の確立に至ってなかったのですが、これは僕が中学校に入学した時のエピソードですのでよければ聞いて下さい。」 五「ソプラノリコーダーを極々一般的なやり方でマスターした僕ですが、中学校に入ると『アルトリコーダー』なるものを買わされたんですね。それでソプラノとアルトでは同じ指の押さえ方でも出る音が違うということを最初の音楽の授業で学んだんですね。」 五「もう僕の中では今まで正義だったものが覆されたわけですよ。今までミだった部分がドになってたりするんですよ。それに穴と穴の間隔がソプラノリコーダーに比べて大きくなったので、もう指が届かないんですよ。押さえてるつもりでも常にちょっと緩んでるんですね。というかそうしてるうちにソプラノリコーダーの指の押さえ方まで忘れましたからね(笑)」 イ「おっ!ではこれまでのスランプからついに脱却を果たしたんですか…?」 五「ええ、そうなりますね。これほど音楽ができないっていう感情はもう…、4年振りでしょうか。とても新鮮に感じられましたね。この頃から音楽の授業の前日に教科書の楽譜のちょっとした隙間にドレミファソラシって楽譜の暗号を解読しておいて授業に臨んだりと音楽に対しての熱意が再び生まれてきた事を認識しました。」 五「そんなこんなで中学一年生の夏を迎えますが、どうしてもアルトリコーダーが覚えられない。それに吹いてみても指で押さえきれてないから『ええっ、本当にお前アルトリコーダーか!』っていうほどの甲高い音を出し、この上ない恥ずかしさに襲われたこともありました。そんな中、ひとつの大胆な発想が頭の中を駆け巡ったんですね。 ───ふ…吹かなきゃいいんじゃね!!!!! ひとつの演奏スタイル確立の瞬間ですね。これこそが先ほどお話に出ましたエアリコーダーという少々高度な技法ですね。まぁ当時はこれをエア イ「なるほど、つまり音楽の原点に戻られたということですね!」 五「???…何がですか?」 イ「ほら五番星さん、あなたが小学生の時に確立したエアハーモニカとこのエアリコーダーは根本的に同じ原理のプレイスタイルじゃないですか!」 五「!!!(こ…こいつ…エアハモーとエア笛ーが同じだと…!!!(#^ω^)ピキピキ)…う、うぅんまぁそうですね。原点の回帰を転機として新たな技法が確立したんですね。」 五「その時から僕の快進撃は始まりましたね。楽譜の翻訳をしたにも関わらずまともに吹けなければ、合唱の練習ではジャイアンと聴き紛うほどの歌声…。中学三年生に入る頃には『音楽の成績が2』という伝説の称号に一番近い男だと噂されるところまできていたんですね。」 五「そして噂はついに現実のものとなりました。中学三年生の冬、義務教育最後の成績です。僕は見事音楽の成績『2』を獲得しました。ちょっとできないくらいじゃ『2』は取れませんよね(笑)中学校入学時、音楽の早坂先生もまさか僕が音楽『2』を取るとは思ってなかったでしょうね。私もまさか音楽の成績で『2』を取ると持ってませんでしたし(爆)早坂先生、僕、本当に本気で歌いましたし、精一杯リコーダーも練習しましたよ。」 |
●音楽との疎遠、そして再開● |
イ「中学校最後に実績を残した五番星さんはその後高校に進学されますが、そこではどのような音楽の授業があったんですか?」 五「いえいえ、高校では美術か音楽か選択だったんですよ。その時僕は、もう、なんと言いましょうか、僕の思い描く『音楽』のひとつの形を完成させてしまって…正直音楽と言うものに興味を失ってしまったんですね(笑)それで芸術科目では美術を選択したんですよ。」 イ「あ、そうだったんですか!では音楽とは疎遠になってしまったという事ですか。」 五「うぅん、そういう事ですね。音楽からえらく遠ざかってしまった時期ですね。」 五「その頃僕は、RPGツクールで作られた様々なフリーゲームに没頭していたんですね。その内自分で作ってみたいなぁ、なんて欲求が少しずつ湧き上がってきたりして。」 イ「しかし五番星さん、確かあなたが作曲を始めたのは高校の頃とお聞きしてますよ!」 五「ええ、そうです。RPGツクールが音楽との架け橋になったんですね。僕はこれまでRPGツクール作品を一つ遺していますが、二作目、まぁ『神ゲーII』っていうバカゲーを作ってる最中に、そのゲーム中のBGMがなかなか決まらなくて…。 それで、まぁ いっそ、自作してしまえ!!! って僕の右脳が左脳に訴えたんですよ。ちょうどMIDIシーケンサを間違ってダウンロードしてたので、わざわざTimidity++っていう音源まで落として、ちょっとガチで曲を作ってみようなんて思ったという経緯です。それが、今なおコアなファンを持つあの名曲『 イ「そこでついに初作曲をされたんですね。しかし申し訳ない。私は五番星さんの初作曲作品を一度も聴いた事がないんです。よければ聴かせてくれませんか?」 五「うぅん、実はですね、あの曲をアップロードした数ヵ月後、当時使っていたおも○でサーバーっていうサーバーが僕のサイトを丸ごと消去してしまったんですね。事前連絡もなくサイトを丸ごと消すやつがあるか!!って憤慨して抗議のメールを送ろうとしたのですが、いやもうサーバー自体潰れてて…完全に僕の負けでしたね。おもひでサ○バーに都時雨.mp3を持っていかれましたよ。というか自分でどんな曲か忘れたんですけどね(超爆)それが高校二年の9月のことでした。」 五「その時から僕は真剣な面持ちで音楽と向き合うようになっていったんですね。僕の音を世界中の人に伝えたい!って思うようになったんですよ。」 イ「『僕の音』…ですか…。では五番星さんにとって、自分の音を単純にどんなものだと解釈していますか?」 五「あー、うぅーん、そうですねぇ…、『神秘』…っていうのにふさわしいものなんじゃないかなって思いますね。僕は、楽器のできない作曲家です。ピアノのイロハもドレミも分からない男ですよ。そんな男が作り出すメロディってのはどうでしょうか…神秘を感じませんか…?その曲を作り出した人間でさえ弾けない…これが神秘であり、僕の曲の真髄、まさに僕の音ですね。」 イ「なるほど…神秘…(笑)…???????(やべえ、全然理解できなくなってきた、早く〆ないと…!やっぱこの人は天才だなぁ!!)」 イ「最後に、この本の読者に何か一言お願いします。」 五「うぅん………、みんな!僕は!音楽できなくても!音楽できるんだぞ!! …こんな感じでよろしいですか?」 イ「あ、もう本当にありがとうございました!インタビューコーナー『俺と音楽』…今月は五番星さんでした!来月号は果たして発行できるんでしょうか。お楽しみに。」 |
●最後に● |
いかがでしたでしょうか。初インタビューということもあり、私、大変緊張しておりました! あ、そうそう、ここで重要なお知らせがあります。 このインタビュー記事、 ──実は嘘ですッッ!!!!!( そうとは知らず読んで下さった方には大変申し訳ありません。 MUSIC BIBLE JAPAN だとか インタビューコーナー俺と音楽 だとか このインタビュアー だとか みんな 私の妄想の産物です しかし、ただひとつ、真実があります。 それは、 五番星が音楽の成績で『2』を取ったという厳然たる事実……! (友達でも誰も取ったことないんだぜ(´Д⊂ヽ しかしながら、皆様に私の音楽に対する滾る想いは これでもかッって程、熟知していただけたかと思います。 さあ…、このあたりで失礼いたしましょう。 五番星の作曲技術に栄光をば! (もう中盤あたりから自分でも何書いてるんだかさっぱり分からかったからね…) 完
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