平成24年11月

11月6日(火)
あれから21年
 自分ではさっぱり気付かなかったんですけども

誕生日だったんですネ、

しかも

(21)と云う身に余る称号までいただいて


家族が密かに用意していた不二屋のケーキ

 いやあ、これからもどうぞよろしくお願いします。



 あっ、そういえば

9月中に作曲した4曲の中で、1曲追加し忘れてましたね、こいつはすまねえ…!

現在、若干の微調整を行っているゆえ、もうしばらく待ってて下さいネ

11月10日(土)
クルトガを超えたなにか
 皆さん、お使いのシャープペンシルは何でしょうか?

ゲルグリップですか?製図用のシャープペンシルですか?

おそらく、圧倒的にシェアを占めるのはと云えば…



三菱鉛筆さんの、クルトガ!!

だと思うんです。



 ワタクシ、恥ずかしながら中学一年から昨年までの約7年間、

一途にひとつのゲルグリップのシャープペンシルを使ってきたんですね。
もはや薄茶色に変色してますけども


しかし、

ついにシャープペンシルの機構がおかしくなりまして……

何か…芯の出かたが尋常じゃないんですよ



 講義中、一生懸命ノートを書き取っていると、ついつい芯がすぐに擦り減っちゃいますよね

それで、チョイとだけ芯を繰り出そうと、シャープペンシルをノックするわけですよ


やっべ、芯が擦り減ってる事にすら気付かなかったゼ
ワン・クリックで芯を繰り出すゼ


うあああああああ!!!こんないらねえ、No More 芯!!!

……このありさまですわ…

ゆえに、
芯を繰り出す度に、利き手じゃないほうの指で、芯の長さを調整しなきゃならないんですよ

ま、まあ、ジャストミートな芯の長さに調整できる事を『利点』ととる事もできますけどもね!

例えば試験中…

1分1秒を争う中ですよ…

より長く問題に集中しなければならないのに、

出すぎた芯を折らないように、そぉ~っと、おのれの愛するミニカーコレクションに触れる手つきのごとく…

神経を研ぎ澄まし…、イイ感じに芯の長さをセットするなんて



やってられるかボッケ!!!



 そんなものすごい壊れ方をしたゲルグリップのシャープペンシルを想い出の筆箱にしまい…
新しいシャープペンシルを物色することにしたんですネ

すでに愛用し始めて約7年…
中学高校、そして浪人時代にも活躍し、二度に亘って国立大(くにたち ひろし)に破れ、
苦楽をともにしたこのゲルグリップを買ってもう7年の歳月が過ぎていたんです

これちょっと、

シャープペンシル界にイノベーションが起きて、驚くべき技術革新を遂げた製品が
巷で流行しているのかもしれないのです!

ぐふふ…あわよくばそんな画期的なメカに出会えるのではないか…

血湧き肉踊る思いでいざ生協へ向かう五番星…!



 そこで見つけたのが、



クルトガ(約350円くらい)。

ざっと説明すると、このクルトガなるシャープペンシルは

それまでのシャープペンシルの欠点であった「使っているうちに字が太る」「片側に尖っている状態だと芯がいきなり折れてその粉が手や紙を汚す」といった偏減りを解消するために「自動芯回転機構"クルトガエンジン"」を搭載し、常に細い字を書けるようにした


ものなのだそうだ…(ウィキペディア引用)



ははあ…、私の知らない間にこんな製品が世に出回っていたとは…!

やっぱりノートは美しく書きたいと思うのが人情でございましょう…

しかし、あるところでは細く、あるところでは極太な書き味と云うのは

やっぱり『美』の観点から云うと減点対象…

でもノートごときにそれほどこだわらなくてもええじゃないか…

この製品は、そんな現代の学生の抱えるジレンマにならないジレンマから私たちを解き放ってくれる、救世主になるのではないか…

私は直感を信じ買ってみる事にしたのです…。



翌日にはもう分かりましたね…



画数の多い漢字を書いても決して潰れる事のないしなやかなライン…!

常に芯が尖ってるゆえの、たくましいほど強い白と黒のコントラスト…!

それは硬筆のお手本のごとき清楚な印象を与える文字のボールド加減…!




TO☆RI☆KO!!!



まさにクルトガの虜ですよ、これいいな!すっごくいいな!





 時は流れ、現在…

私の使い込んだクルトガをご覧に入れましょう…


すごく…透明です…

塗装弱過ぎワロタwwwwwwwwwwwwwww(涙)



何ですか、これは、

私の手の垢が酸性みたいなとばっちり受けるからやめてほしいんですけども

本当に使い始めてから4、5ヶ月くらいで

ボロボロと

塗装が剥けていきまして…



ああ…こんなところに思わぬ弱点があろうとは…

だよなあ…

そうだろうと思ったよ、

350円でこの機能はおかしいもんなあ

そりゃそうさ、そりゃあ塗装のコストを削るしかない…ってずっと思ってたよ!



そんな言い訳を携えて

世界にただひとつしかないクリアーカラーのクルトガができるのが先か
クルトガエンジンが壊れるのが先か、

…と、なんとも孤高なチャレンジを密かに行っていたんですが

いよいよ最近、講義中とかにまわりの方々の塗装の剥がれていないイカしたシャープペンシルを見ると、あまりのみすぼらしさを拭いきれない状況に至りまして…



買い替えを考え始めたんですね…。



ただ、何遍も主張する事なんですが、

ゲルグリップが付いてない事による、長時間のペンさばきからくる痛みと引き換えに、

究極的な書き味を手に入れたわけですから、

そうやすやすとこの能力を棄てるのは、

極めて遺憾の意を表明せざるを得ないわけです。



 でね、

決死の形相でクルトガのウィキペディアを見てみると、

クルトガ・ローレットモデルだとか云う

仰々しく、かつ、月桂冠(ローレル)にも似た響きを持つ気品あふれるネーミングの上位モデルの存在を知ったのです。

嬉々として、
近所のホームセンターに寄ってみると

いやはや、ありましたねぇ、残り1本…ありがたく頂戴致しました…!



三菱鉛筆さんご自慢のクルトガエンジンゆえ、当然、書き心地はさることながら…




クルトガ・ローレットモデル・ブラック(850円)

むちゃくちゃカッコいい…

くっそシブいオトコの佇まいです、このローレットさん…

ボディーの造りも、あの塗装のはげるどこぞのクルトガさんと違って

堅牢な金属製でございます、いやあ、もう高級感がそこはかとなく漂ってますもんねえ!


JAPANの刻印

さらにはジャパンの文字が、エンゲージリングのメッセージのごとく

さりげないながらも信頼と安心を我々にささやくかのように主張してきます…

いやあ、小憎らしい…!実に小憎らしい演出ではありませんか三菱鉛筆さん、
こういうの嫌いじゃない!



 シャープペンシルを選ぶ際、きっと850円は高いナ、と思ってしまうかも知れません。

しかし、是非とも使ってみて頂きたい…!

書き味は従来のクルトガとほとんど変わりありませんが、シャープペンシル自体が細身である事に加え、持ち手がギザギザしているので(この辺がローレットなのだそうで)、気持ち程度ですが少々安定感が増したように思えます。

それ以上に見た目が圧倒的にステキです。長年廃れる事のないシンプルなデザインです。

おそらく、大事に使用すれば安い買い物には違いありません。

これはただのクルトガではないのです、

クルトガを超えた…なにかなのです…

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